病院概要
● 院 長 伊勢福 修司
● 所在地 〒989-1253 宮城県柴田郡大河原町字西38-1
● TEL 0224-51-5500
● FAX 0224-51-5515
● E-mail 見学申し込み ikyoku@southmiyagi-mc.jp(担当 佐々木)
● URL https://www.southmiyagi-mc.jp/
● 病床数 一般病床306床 感染4床
● 診療科目 32
●病院の理念
地域に信頼される、質の高い、親切な医療サービスを提供する。
●病院の概要と診療の特色
みやぎ県南中核病院は、平成14年8月に大河原町、村田町、柴田町、角田市の1市3町を出資母体とする地域の病院として開院しましたが、その後に県南の急性期医療の拠点として大きく発展してきました。開院後、救急告示病院、臨床研修病院、地域医療支援病院の指定を次々と取得し、地域災害医療センター、災害派遣チーム(DMAT)指定病院、地域がん診療病院等の認定も受け、平成26年7月には地域救命救急センターに指定されています。救命救急センター、腫瘍センター、緩和ケア病棟を備えた当院は、充実した医療スタッフ、施設・設備や診療体制により、仙南2次医療圏の医療の要として高い評価と信頼を得ています。
当院は32診療科を備えた総合病院であり、常勤医師69名、後期研修医14名、初期研修医16名の合計99名の医師と、多数の医療スタッフを擁し、仙南医療圏はもとより名取市、岩沼市、亘理町、山元町など、県南沿岸部を含む広域をカバーする医療拠点として活動しています。当院は、24時間体制の救命救急医療に特に力を入れており、病院敷地内にはドクターヘリ発着のヘリポートを備え、県北の大崎市民病院、東部沿岸部の石巻赤十字病院と並ぶ代表的な地域の救急医療施設として、仙南医療圏における高度急性期医療に大きく貢献しています。
臨床研修
●臨床研修の特色
①当院の本年度募集人数は10名です。少ないと感じられるかもしれませんが、それは充実した研修のため最適と考える人数です。各科専門医のしっかりした指導の下で多くの臨床経験ができます。研修医に与えられる裁量権も大きく、自ら主体的に考え、行動することができます。
②1年目から2年目の4月までに内科系4科(循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、脳神経内科)、外科、救急科、小児科、産婦人科(順不同)をします。国が求める内科研修は24週ですが、当院では各科8週、計32週以上を必修としています。将来どの科を専攻することになっても、全ての臨床医に共通して求められる幅広い能力を習得してもらうためです。
③2年目の5月以降は精神科、地域医療(一般外来)を4週間ずつ研修します。また、約8ヵ月間の自由選択期間には 、皆さんの多様な希望に対応できるプログラムを組んでいます。1年目に研修していない科を選択することも可能ですし、(整形外科や耳鼻咽喉科、糖尿病・内分泌内科、麻酔科など、当院の全ての診療科から自由に選択できます)、既に研修した診療科で再度研修を行いレベルアップを図ることもできます。自由選択期間中は、複数化で研修するパターンや一つの科で長く研修するパターンなど、様々な研修スタイルを設定できます。また、より専門性の高い研修や当院にない診療科(心療内科や小児外科など)での研修を希望される方には、連携医療機関で最大8週間までの院外研修が可能です。なお、自由選択期間のプログラム決定は2年目の4月上旬ですので、実際に研修を初めてから十分に考えて決めることができます。
④当院関連病院での地域研修では、同時に総合的な一般外来や在宅医療の研修を行うことができます。
⑤リサーチマインドを涵養することも研修目標のひとつです。研鑽に役立つ各種カンファレンスや講義を数多く提供しています。2024年度の当院初期研修の主な学術活動は、学会・研究会発表14(うち学会優秀賞受賞1)でした。
●研修病院タイプ
基幹型臨床研修病院
●マッチング
参加
●研修カリキュラムの概要
<ローテート例>
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||||||
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1年目 | 脳神経内科 | 循環器 | 救急 | 産婦 | 小児 | 消化器 | 呼吸器 | 外 | |||||||||
2年目 | 外 | 自由選択 | 精神 | 地域 | 自由選択 |
- 内科系32週(消化器内科/呼吸器内科/脳神経内科/循環器内科)、救急8週、外科8週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週(2年目)、地域医療(2年目)4週、自由選択38週
- 救急科研修8週と時間外救急業務を合算して合計12週以上の救急部門研修と認定します。
- 自由選択は内科(消化器内科、腫瘍内科、循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、脳神経内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、腎・高血圧・内分泌内科)、外科、麻酔科、精神科、呼吸器外科、血管外科、小児科、産婦人科、泌尿器科、整形外科、脳神経外科、形成外科、耳鼻咽喉科、救急科、放射線診断科を選ぶことができます。
- 自由選択は、1科4週以上とし、複数科を選択できます。
- 院外の協力病院での研修が最大8週まで可能です。
研修協力病院/施設
- 東北大学病院(腎・高血圧・内分泌科、血液内科、リウマチ膠原病内科、腫瘍内科、小児外科、心臓血管外科、形成外科、呼吸器外科、救急科、産婦人科、脳神経外科、精神科、小児科、皮膚科、放射線治療科ほか)
- 東北医科薬科大学病院(産婦人科)
- 仙台医療センター(脳神経外科)
- 広南病院(脳神経外科)
- 宮城県立がんセンター(血液内科、呼吸器外科、婦人科、緩和医療科)
- スズキ記念病院(産婦人科)
- 丸森町国民健康保険丸森病院(地域医療)
- 大泉記念病院(地域医療)
- 国保川崎病院(地域医療)
- 蔵王町国民健康保険蔵王病院(地域医療)
- 七ヶ宿国民健康保険診療所(地域医療)
- みやぎ県南中核病院附属村田診療所(地域医療)
- 宮城県赤十字血液センター(地域保健)
●連絡先
〒989-1253 宮城県柴田郡大河原町字西38-1
みやぎ県南中核病院 臨床研修管理委員会(事務局・総務課 大槻)
研修医の処遇
●身分
当院の規定に基づく初期研修医師(非常勤)
●給与、手当
基本給(月額) 1年目 375,000円、2年目 457,000円
賞与(年額) 1年目 942,063円、2年目 1,487,517円(R6年度実績)
その他 時間外勤務手当支給
●住居
職員用借り上げアパートあり(光熱水費のみ自己負担)
●その他
共済組合、厚生年金、雇用保険、医師賠償責任保険(病院加入)
生活環境
病院は大河原町の国道4号バイパス沿いにあり仙台市からは車で40分、JRでは仙台駅から大河原駅まで30数分です。仙台近郊でありながら、目の前に広がる田園の彼方には四季折々に蔵王山系が季節を感じさせてくれる素晴らしい自然環境です。
ネオン街とはほど遠い落ち着いた環境ですが、寂しくなれば学会や研究会が開催される仙台に少し足をのばしてリフレッシュと勉強の両方が達成される便利な立地です。また本院周辺は宮城県内でもっとも温暖な地域で、冬も雪で車が渋滞することはほとんどありません。周辺のゴルフ場では、年間を通して、プレーが可能です。スキー場へは宮城蔵王まで30分、山形蔵王までは1時間以内に足を伸ばせる絶好の環境です。
近郊では温泉も楽しめる他、紹介しきれない多くのグルメスポットが点在します。高速道村田インターまで15分、新幹線白石蔵王駅まで25分、仙台空港まで30分と遠出にも至便です。
学生諸君へ一言
皆さんは2年間の初期研修に何を期待しますか。
当院の初期研修は、common diseaseをしっかり経験し専門研修ヘの足がかりを得たいと考えている方にぴったりです。
当院は2002年に宮城県南の1市3町が共同して開設されました。病床数は310床であり、規模は大きくありませんが、人口16万人余りの仙南医療圏(白石市、角田市、蔵王町、七ヶ宿町、大河原町、村田町、川崎町、丸森町)のなかで高度急性期・急性期医療を担当する唯一の病院です。救急救命センターは年間4,300台余りの救急車を受け入れ、walk inの患者さんを含めると年間13,500人程度の急患を診療しています。腫瘍内科、呼吸器外科、放射線治療科があり、地域がん診療連携拠点病院に指定されています。つまり、仙南医療圏(+名取市、岩沼市、亘理町、山元町の一部)の急性期症例、重症症例の大部分が当院に集まってくるということです。
この医療を支えるのに32診療科約100人の医師が在籍しています。初期研修医は各領域の専門医の熱のこもった指導を受けることができます。開設して20年ほどの歴史の浅い、こぢんまりとした病院ゆえに、変な伝統・しがらみが無く、診療科間のコミュニケーションは良好です。当院には各学年10人程度の初期研修医のほかに、常時20人余りの後期研修医が研修しており、すぐ上の先輩から学ぶこともできます。
十分な臨床経験を詰める環境、指導医の適切な指導がいきとどく環境、同世代同士で切磋琢磨し成長できる環境が当院にはあります。医学生の皆さんには、是非一度当院に来て、自分の目で見ていただきたいと思います。そして、医師として生きてゆく上でもっとも大切な最初の2年間を、当院で過ごしていただきたいと思います。